パラノイア

わたしは、パラノイアなのかな・・

「このようなパラノイアの症状は、ちょっとした疑念や不信感に始まり、ひどい錯覚や一貫した内容を持つ妄想へとしだいに進行してゆくのがふつうだ。」
「通常は、ゆっくり少しずつ、日々の生活が疑念で満たされてゆく。その疑念は、幻視や幻聴によって「裏づけ」られていゆく。」
「パラノイドは疑惑の正体を確認する手がかりを得ようとして、あらゆる物を調べる。そのためには、緻密さと集中力が必要となる。ほんのささいなことにも細心の注意を払い、神経過敏にならなくてはならない。つまらないことに飛びつき、過大評価し、独自の論理体系のパターンに組み込むのだ。そして、そのパターンの信頼度が堕ちないように、自分の周囲を入念に調べながら、たえず修正を加える。こうしてパラノイドはしだいに柔軟性を失い融通がきかなくなる。」
「猜疑心と敵対心が、空想のお膳立てをする。こうして、パラノイドの思考様式の三つ目の特徴である「投影」が力を得て、大奇術師と呼ぶに値する心のトリックを使う。投影は無意識の自己防衛メカニズムであり、感情的に受け入れられない刺激や緊張を拒絶し、それを他者に投影する。あるいはなすりつけることである。」